企業の森づくり
森林による二酸化炭素吸収量の算定方法
森林のCO2吸収機能への期待が高まり、また企業等による森づくり活動が拡大する中、こうした取組を一層推進しようと林野庁は、森林によるCO2吸収量等の算定方法を新たに公表しています。これは、森づくり活動に取り組む企業等が、適切な植栽、下刈り、除伐、間伐などを行った森林において、その効果としてのCO2吸収量を自ら算定できる計算方法。1haの森林(樹木)が1年間に吸収するCO2量を以下のように算定します。
計算式
計算因子
- 森林1ha当たりの年間幹成長量:樹木の幹の部分が1年間で成長する1ha当たりの体積(材積)
(算定対象森林の齢級とその1つ上の齢級の1ha当たりの材積の差を1齢級の年数(5年)で除し、算出。) - 拡大係数:枝部分の容積を付加するための係数
- 地下部比率:樹木の地上部(幹+枝)の容積に対する根の容積の割合
- 容積密度:木材の容積を重量に変換する係数
- 炭素含有率:木材の重量1トン当たりの炭素含有量を示す割合
- CO2換算係数:炭素量を二酸化炭素量へ変換する係数(44/12)
計算シート
以下のサイトで公開されている計算シートに、対象森林に係る樹種や森林面積等の必要な情報を入力することにより算定が可能です。
森林づくり・木材利用の二酸化炭素 吸収・固定量の「見える化」より
『簡易な「見える化」計算シート』